沖縄 玉城知事「PCR対象を限定 医療資源を重症者対応に集中」

沖縄 玉城知事「PCR対象を限定 医療資源を重症者対応に集中」
沖縄県内で新たに100人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたのを受けて沖縄県の玉城知事が記者会見を行い、医療機関などの機能が停止する懸念があるとして、PCR検査は当面、一部の症状がない人には行わず、医療資源を重症者への対応に集中させる方針を示しました。
玉城知事は沖縄県内の新型コロナウイルスの感染者について、当初は若い世代が中心だったものの、高齢者の感染が広がりつつあり、重症者も増加する傾向にあると指摘しました。

そのうえで感染者が増えていることに伴い医療機関や保健所が対応に追われ、その機能が停止する懸念があるとして、専門家の意見も踏まえ、濃厚接触者すべてに行っているPCR検査は、当面の緊急的な措置として一部の症状がない人には行わず、医療資源を重症者への対応に集中させる方針を示しました。

具体的には、濃厚接触者のうち症状がない人は、保健所の判断で、医療・介護従事者や基礎疾患がある人、それに65歳以上の高齢者のみを検査の対象とするなどとしています。

玉城知事は記者会見で「100人という数は冷静に受け止めているが、この数が数日続くなら何らかの対応を対策本部で協議しなければならない。医療機関と保健所を守ることが県民の生命を守ることにつながるので、不安に感じて検査を希望する人もいるかと思うが、症状が出ている人には迅速に検査を行い、医療につなげるので心配しないようお願いしたい。今回は緊急的な措置であり、引き続き検査体制の拡充を進めていくので理解をいただきたい」と述べました。