レバノン ベイルート 爆発で公衆衛生悪化 コロナ感染拡大懸念

レバノン ベイルート 爆発で公衆衛生悪化 コロナ感染拡大懸念
レバノンの保健省は6日、新型コロナウイルスの感染者について、1日当たりとしては最多の255人が確認されたと発表し、今後感染が拡大するおそれがあるとして警戒を呼びかけています。
人口およそ610万人のレバノンではことし3月以降、空港の閉鎖や自宅待機の要請などの予防対策を行ってきましたが、経済の悪化から段階的に緩和したところ、先月に入り、首都ベイルートを中心に感染者数が増え、これまでに5672人が感染し、死者は70人にのぼっています。

今回爆発で、ベイルートでは停電や断水が発生し公衆衛生の状況が悪化していて、今後さらなる感染者の増加が懸念されています。

さらに、政府の感染症対策の担当者は地元メディアに対し「対策チームのメンバーが爆発で亡くなりました。爆発の被害を確認する作業もあり、ウイルス感染の検査を思うように進めることができない」と話していて、新型コロナウイルスの検査に影響が出ている現状を明らかにしました。