京都 先祖の霊迎える「六道まいり」 新型コロナ影響で規模縮小

京都 先祖の霊迎える「六道まいり」 新型コロナ影響で規模縮小
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お盆を前に京都市の寺で、鐘を鳴らして先祖の霊を迎える伝統行事「六道まいり」が新型コロナウイルスの影響で規模を縮小して始まりました。
「六道まいり」は京都の一部の寺で平安時代から続けられている伝統行事で、このうち東山区の六道珍皇寺では7日から始まりました。

ことしは新型コロナウイルスの感染防止のため、境内への参詣(さんけい)を初盆を迎える人に限定しました。

参拝した人たちは、先祖や亡くなった親族の霊が死後の世界から迷うことなく戻って来られるよう、戒名が書かれた木の札を持ち、「迎え鐘」と呼ばれる鐘を鳴らしました。

参拝できない人のためにオンラインを活用した供養も導入され、戒名が書かれた「水塔婆」と呼ばれる札を住職が水で清める様子がホームページに掲載されることになっています。

六道珍皇寺の坂井田良宏住職は「一日も早く新型コロナウイルスが終息し、来年は多くの人に家族そろって六道まいりに来てほしい」と話していました。

六道珍皇寺の「六道まいり」は今月10日まで行われます。