新型コロナ 1週間のPCR検査数は前週比約1.5倍 陽性の割合も増

新型コロナ 1週間のPCR検査数は前週比約1.5倍 陽性の割合も増
今月2日までの1週間に全国で行われたPCR検査の数は、前の週のおよそ1.5倍に増加し、陽性となった人の割合も増えていたことが、厚生労働省のまとめで分かりました。

厚生労働省の専門家会合は「検査のキャパシティを上げる必要がある」と指摘しています。
これは、6日夜開かれた厚生労働省の専門家会合で報告されました。

それによりますと、先月27日から今月2日までの1週間に全国で行われたPCR検査は12万7700件で、前の週から4万1000件余り(4万1138件)、率にして48%増加しました。

検査数が最も多かったのは、
▽東京都で、前の週から36%増えて、3万2605件、
次いで
▽大阪府が、前の週から42%増えて、1万1287件、
▽福岡県が、前の週から95%増えて、1万312件でした。

また、同じ期間に、全国の検査で陽性となった人の割合は6.7%で、前の週から0.7ポイント増加しています。

陽性者の割合が最も高かったのは、
▽愛知県で、前の週から3ポイント増えて、18.5%、
次いで
▽大阪府が、前の週から1.4ポイント増えて、11.1%、
▽沖縄県が、前の週から6.6ポイント増えて、9.5%でした。
一方、
▽福岡県は7.4%で、前の週から0.3ポイントの減少、
▽東京都は7%で、前の週から0.7ポイントの減少でした。

厚生労働省の専門家会合の脇田隆字座長は「検査数が増加した一方、陽性者の割合も増えていることから、検査が追いついていないことが示唆される。検査のキャパシティを上げるために支援する体制が重要だ」と指摘しています。

また、会合では、確保されているベッド数に対する入院患者の割合も報告され、
先月29日の時点で、
▽大阪府は、前の週より18ポイント増えて、42%、
▽埼玉県が、前の週より1ポイント減って、40%、
▽愛知県が、前の週より18ポイント増えて、39%、
▽東京都が、前の週より8ポイント増えて、38%となっています。