全国の病院6割以上赤字に 病院団体調査 新型コロナ感染拡大

全国の病院6割以上赤字に 病院団体調査 新型コロナ感染拡大
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新型コロナウイルスの感染が拡大する中、4月以降の全国の病院の経営状況について病院団体が調査したところ6割以上が赤字に陥っていたことが分かりました。
これは6日、全国の病院で作る日本病院会と全日本病院協会、それに日本医療法人協会が、都内で会見を開いて明らかにしました。

それによりますと、4月から3か月間の毎月の経営状況について加盟病院にアンケートを行った結果、回答した1400余りの病院の6割から7割近くがそれぞれ「赤字だった」と回答しました。

感染拡大を防ぐために、一般の入院患者の受け入れや手術を控えたことなどが影響しているということです。

また、夏のボーナスについても、27.2%が「減額する」と回答し、
「支給しない」という病院も0.8%ありました。

このため、調査をした3団体では、今、国が打ち出している財政支援だけでは不十分だとして診療報酬の引き上げなどを求めています。

会見した日本病院会の相澤孝夫会長は「再び感染が拡大して経営悪化が長引くことが予想される。このままでは病院の経営が破綻して地域医療が崩壊しかねない」と訴えています。