資生堂 中間決算 最終損益213億円余りの赤字に

資生堂 中間決算 最終損益213億円余りの赤字に
大手化粧品メーカー資生堂のことし1月から6月までの半年間の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う消費者の外出自粛や、外国人旅行者の大幅な減少で化粧品の販売が落ち込んだことなどから最終的な損益が213億円余りの赤字となりました。
資生堂が発表したことし1月から6月までの半年間の決算によりますと売り上げは4178億円余りで、去年の同じ時期に比べて26%減少し、最終的な損益は213億円余りの赤字となりました。

これは新型コロナウイルスの感染拡大で消費者の外出自粛や店舗の休業、それに外国人旅行者の大幅な減少で化粧品の販売が落ち込んだことが主な要因です。

また、これまで未定としていた、ことし1年間の業績予想について、売り上げが9530億円と去年より15.8%減少し、最終的な損益が220億円の赤字になると見込んでいます。

資生堂は業績の悪化を踏まえて役員報酬を5か月間減額することを明らかにしました。

魚谷雅彦社長はオンラインで開いた記者会見で、「ワクチンができれば経済活動が盛んになり、売り上げが一気に戻るとは考えておらず、世界的な回復は2023年までかかるのではないか。今後、スキンケア事業をさらに強化して改善を図りたい」と述べました。