新型コロナ疑い発熱女性の救急に遅れ 後に死亡 沖縄

新型コロナ疑い発熱女性の救急に遅れ 後に死亡 沖縄
沖縄県浦添市で発熱した女性の救急搬送を求める通報を受けた消防の担当者が、新型コロナウイルスの感染を疑って救急隊の出動を指示せず、その後、女性の死亡が確認されました。市は出動の遅れと死亡との関係はわかっていないものの、今後は適切に対応したいとしています。
浦添市消防本部によりますと、4日午後6時半ごろ、「1人暮らしの40代の女性が自宅で倒れており、38度台の発熱がある」と女性の母親から救急搬送を求める通報がありました。

消防の担当者は、発熱を理由に新型コロナウイルスへの感染を疑って、本来行うべき意識や呼吸の状態の確認を怠り、保健所に相談するよう伝えて救急隊の出動を指示しませんでした。

消防は、およそ20分後に女性の容体が悪化していることを確認し、救急隊を出動させて病院に搬送しましたが死亡が確認されました。
女性は、その後の抗原検査で、陰性が確認されたということです。

出動の遅れと女性の死亡との関係はわかっていないということですが浦添市の松本哲治市長は「初動で不適切な判断があった」と述べ今後は、通報を受けた段階で、容体の確認を適切に行いたいという考えを示しました。