ユニ・チャーム中間決算 過去最高の営業利益 マスク需要などで

ユニ・チャーム中間決算 過去最高の営業利益 マスク需要などで
大手日用品メーカーの「ユニ・チャーム」のことし1月から6月までの中間決算は、新型コロナウイルスの感染拡大でマスクや除菌用のウエットティッシュの需要が拡大したことから、売り上げ、営業利益ともこの時期としては過去最高となりました。
ユニ・チャームのことし1月から6月までの半年間の中間決算は、売り上げが前の年の同じ時期より4%余り増えて3565億円となったほか、営業利益も41%余り増えて553億円と、売り上げ、営業利益ともこの時期としては過去最高となりました。

これは新型コロナウイルスの感染拡大で、マスクの売り上げが前の年の同じ時期より3倍も増えたほか、除菌用のウエットティッシュの売り上げも1.5倍に増えるなど衛生用品の需要が拡大したためです。

ただ、ことし6月にインドにある紙おむつなどの工場で火災が発生し、生産設備などへの被害を損失として計上したことから、最終的な利益は前の年の同じ時期より23.8%少ない192億円にとどまりました。

5日の決算会見でユニ・チャームの高原豪久社長は「感染拡大の第2波、第3波に備え、マスクの新たな設備投資をことし秋から来年にかけて計画している。医療機関向けは足りていないので、しっかりとした供給体制を整えたい」と述べました。