シャープ 36%余減益 在宅勤務増でコピー機トナー販売落ち込む

シャープ 36%余減益 在宅勤務増でコピー機トナー販売落ち込む
シャープはことし6月までの3か月間の決算を発表し、最終利益が36%余り減少しました。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務を導入した企業が増え、コピー機のトナーの販売が落ち込んだことが主な要因です。
シャープは5日、記者会見を開きことし4月から6月までの3か月間の決算を発表しました。

それによりますと、売り上げは前の年の同じ時期と比べ0.4%増えて5172億円、最終的な利益は36.6%減って79億円となりました。

感染拡大で、自宅で過ごす人が増えたことから調理家電やテレビ、それに空気清浄機などの売れ行きは好調でした。

しかし、在宅勤務を導入した企業が増え、オフィスでコピー機を使う機会が少なくなったことに伴い、トナーの販売が大幅に減りました。

また、世界的に自動車の販売が低迷したことでカーナビなどに使われる、液晶ディスプレーの売り上げも減少し、利益縮小につながったということです。

野村勝明社長は記者会見のあと、報道陣に対して「新型コロナウイルスの影響がなければ、増収増益はできたかもしれないが言い訳をしても変わるわけではない。地に足をつけて対応していきたい」と話していました。