上半期の農林水産物 食品の輸出額 大幅減少 新型コロナの影響

上半期の農林水産物 食品の輸出額 大幅減少 新型コロナの影響
ことし上半期の農林水産物と食品の輸出額は新型コロナウイルスの影響で海外の日本食レストランが休業したことから去年の同じ時期に比べて360億円あまり減ったことがわかりました。
政府は、ことし、年間の輸出額を5年後に今の倍以上となる2兆円とする新たな目標を掲げましたが、出はなをくじかれた形です。
農林水産省によりますと、ことし1月から6月までの半年間の農林水産物と食品の輸出額は4120億円で去年の同じ時期と比べ366億円、率にして8.2%減少しました。

新型コロナウイルスの影響で海外の日本食レストランが休業し、主な輸出品目であるホタテやブリなどの水産物が29%、日本酒が24%、牛肉が23%、去年の同じ時期と比べて、減少したことが主な要因です。

政府は、ことし、年間の輸出額を5年後に今の倍以上となる2兆円とする新たな目標を掲げましたが、出はなをくじかれた形です。

江藤農林水産大臣は4日の閣議のあとの会見で「中国を中心にアジアでは回復傾向にあるものの、アメリカやEU=ヨーロッパ連合で厳しい状況が続いている。このような状況でも、商流を絶やさない努力が必要で商社などと連携を深めていきたい」と述べました。