首相 予備費1000億円活用 豪雨被災者の生活再建 速やかに実行

首相 予備費1000億円活用 豪雨被災者の生活再建 速やかに実行
一連の豪雨災害を受けて、安倍総理大臣は自民党の役員会で、今年度予算の1000億円の予備費を活用して、被災者の生活再建に向けた施策を盛り込んだ対策パッケージを速やかに実行し、被災地の復旧・復興に全力をあげていく考えを示しました。
この中で、安倍総理大臣は「豪雨災害の被害地域では今週から仮設住宅への入居が始まった。先週作成された対策パッケージをもとに、第1弾として1000億円の予備費を早期に執行した。被災地の復旧・復興に全力をあげていきたい」と述べました。

また、二階幹事長は「党としても、対策パッケージを速やかに着実に実行し、一日も早く元の生活を取り戻してもらえるよう、全力をあげたい」と述べました。

一方、安倍総理大臣は、新型コロナウイルスの感染状況について、「感染者数は増加傾向にあり、東京だけでなく大阪や沖縄などの状況を日々注視し、警戒している。重症化を防ぎ、命を守ることが何よりも重要だ」と述べ、検査の徹底や高齢者の感染予防に取り組む考えを示しました。

そのうえで、「こうした取り組みを分かりやすく発信し、この夏、社会経済活動との両立をしっかり進めていきたい」と述べました。

菅官房長官「地元に寄り添いスピーディーに対応」

菅官房長官は、閣議のあとの記者会見で「今回は、新型コロナウイルスの感染の中で初めての大きな災害だった。発災直後から、食料や飲料、段ボールベッドに加え、マスクや消毒液などをプッシュ型で支援してきた。避難所でも、発熱などの症状がある方の専用スペースなどを確保している」と述べました。

そして、一連の豪雨災害による被災者の生活再建などのため、今年度予算の予備費から支出する1000億円余りを活用し、観光業や中小企業などの支援に重点的に取り組むとしたうえで「今後も地元の皆さんに寄り添い、丁寧に声を聴きながらスピーディーに対応していきたい」と述べました。