左手だけの演奏から復活 ピアニスト フライシャーさん死去

病気で右手の指が動かなくなったものの、治療やリハビリを行っておよそ30年ぶりに両手での演奏活動を復活させたアメリカのピアニスト、レオン・フライシャーさんが2日、亡くなりました。92歳でした。
レオン・フライシャーさんは、1928年にアメリカ西部カリフォルニア州のサンフランシスコで生まれ、4歳でピアノを始めました。

16歳で世界的なオーケストラ、ニューヨーク・フィルハーモニックと共演し、1952年にはアメリカ人として初めて、ベルギーの「エリザベート王妃国際音楽コンクール」で優勝しました。

しかし、順調にキャリアを築いていた1960年代半ば、神経の病気のために右手の指が動かなくなり、両手での演奏を断念せざるをえなくなりました。

それでもフライシャーさんは諦めず、左手だけで演奏を続けたほか、指揮者として活動を始めたり後進の指導をしたりして活躍しました。

そして、右手の指が動かなくなってからおよそ30年後、治療やリハビリの効果があらわれて指が動かせるようになり、1995年には両手での演奏を再開しました。

アメリカのメディアによりますと、フライシャーさんは2日、がんのため、療養していた東部メリーランド州のボルティモアの施設で亡くなりました。92歳でした。