6月までのデジタルカメラ出荷台数が約半減 新型コロナ影響

6月までのデジタルカメラ出荷台数が約半減 新型コロナ影響
ことし6月までの半年間に国内と海外向けに出荷されたデジタルカメラの台数は、去年の同じ時期に比べおよそ半分に減少しました。新型コロナウイルスで世界的に観光需要が落ち込んだことが影響しました。
カメラ映像機器工業会によりますと、ことし6月までの半年間に国内と海外向けに出荷されたデジタルカメラの台数は351万台で、去年の同じ時期より51.9%減少しました。

これは新型コロナウイルスの感染拡大で世界各国で外出や移動の制限が強化されて観光需要が落ち込み、カメラの販売が伸び悩んだのが主な要因です。

地域別では、
▽国内向けが52.2%、
▽北米と中南米向けが56.1%、
▽ヨーロッパ向けが53.6%などと主な市場で軒並み半減しました。

工業会は「これまで好調だった高画質の写真を撮影できるミラーレスと呼ばれるタイプのカメラの販売もマイナスとなり、影響は広く及んだ」と話しています。

デジタルカメラの出荷台数は、スマートフォンに押されてピークだった2010年の1億2000万台余りから、去年はおよそ8分の1の1521万台にまで減少していますが、新型コロナウイルスの影響で落ち込みに拍車がかかる形になっています。