日本相撲協会 場所後の行動指針 師匠許可などで外出可能に

日本相撲協会 場所後の行動指針 師匠許可などで外出可能に
日本相撲協会は、大相撲7月場所が終わったあとの行動の指針をまとめ、これまで外出禁止だった力士は師匠の許可を得たり、行動を記録したりしたうえで、外出が認められることになりました。
日本相撲協会は、7月場所を開催するにあたって、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために今月13日、力士や親方など相撲協会員の行動の指針をまとめ基本的に外出禁止とし、室内でもなるべくマスクを着用すること、出稽古は禁止とすることなど厳しく行動を制限しています。

およそ2500人の観客を入れて開催された7月場所は2日、千秋楽を迎え、協会員の感染者は1人も出ませんでした。

日本相撲協会の芝田山広報部長は「感染対策強化に努めながら2500人の観客を入れて開催できたのは非常に大事なことと思う」と成果を強調しました。

そのうえで、3日以降、場所が終わったあとの2週間の行動の指針をまとめて2日中にすべての部屋に通達することを明らかにしました。

芝田山親方によりますと、新しい指針では、師匠に対して誰とどこに行くのかなどを報告し、許可を得ていれば外出を認めるとしていて、感染予防対策をとったうえで知人と外食をすることや帰郷することなども認めています。

一方で、厳しく体調管理をすることや行動を記録することも求め、接待を伴う店での飲食や長時間の店への滞在を禁止するとし、力士が別の部屋に稽古に行く出稽古も当面の間、認めないとしています。

芝田山広報部長は「互いに健康管理をし、感染予防対策を徹底していれば外出も問題ない。許可をした中でしっかりルールを守ってほしい」と話しています。

日本相撲協会は、場所が終わってから2週間たったあとの今月中旬以降の行動指針を別途、まとめることにしているほか、9月の秋場所が開催できるかどうかについても、感染状況を踏まえて検討を続けるとしています。