100周年迎えるザルツブルク音楽祭始まる 新型コロナ対策も

100周年迎えるザルツブルク音楽祭始まる 新型コロナ対策も
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世界有数の音楽祭として知られ、100周年を迎えるオーストリアのザルツブルク音楽祭が1日から始まり、新型コロナウイルスへの対策をとりながら、オペラなどが上演されました。
モーツァルトの故郷、オーストリアのザルツブルクで毎年夏に開かれるザルツブルク音楽祭は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団などが参加していて、ことしは100周年の節目を迎えます。

新型コロナウイルスの影響で、一時は開催も危ぶまれましたが、オーストリアでは感染者が減ったため、1日から1000人までの室内イベントが認められ、音楽祭は期間を短縮したうえで、公演回数を半分以下にするなどして開催されました。

初日は、リヒャルト・シュトラウス作曲のオペラなどが上演され、屋外のパブリックビューイングでは、訪れた人たちが感染対策として隣の人との距離をとりながら鑑賞していました。

隣国ドイツから来た男性は「他の人にあまり近づかないように気をつけて、席も離れて座っています。音楽祭が開催され、ここに来られて本当に幸せです」と話していました。

音楽祭のマルクス・ヒンターホイザー芸術監督はNHKのインタビューに対し「世界中の音楽家が厳しい状況に置かれているが、われわれが大きな問題なくやり遂げたら、芸術イベントは開催が可能だと世界に示すことができる」と意気込みを語りました。

音楽祭は30日まで開かれ、毎日、オペラや演劇などが披露されます。