国連専門家パネル “北朝鮮 違法資金で核・ミサイル開発継続”

国連専門家パネル “北朝鮮 違法資金で核・ミサイル開発継続”
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北朝鮮への制裁の実施状況を調べる国連の専門家パネルが、最新の調査報告書をまとめ、北朝鮮が現在も海上で物資を積み替える瀬取りで違法に資金を得て、核・ミサイル開発を継続していると分析していることが分かりました。
北朝鮮への制裁の実施状況を調べる国連の専門家パネルはこのほど、今月までの半年間の調査報告書をまとめました。

NHKが入手した報告書の要旨によりますと、「北朝鮮が今も核関連物質を製造し続けている」としたうえで、ことし3月に短距離弾道ミサイルの発射実験を4回実施したとして、「核弾頭を搭載するための弾道ミサイルの能力と設備を向上し続けている」と分析しています。

さらに、北朝鮮が制裁決議で全面禁止されている石炭の輸出をことし3月以降、海上で物資を積み替える瀬取りの手口で再開して違法に資金を得たり、上限をはるかに上回る石油精製品を密輸入したりしていると指摘しています。

また決議では、加盟国に去年12月までに海外で働く北朝鮮労働者の送還を義務づけていますが、報告書では、それ以降も各国で北朝鮮から送られた労働者がホテル従業員やスポーツ選手、医療従事者として活動を続けているとしています。

国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会では、こうした状況に強い懸念を示していて、各国に制裁の完全な履行を求めるとしています。