中学校への携帯電話持ち込み 条件付きで認める 文科省

中学校への携帯電話持ち込み 条件付きで認める 文科省
子どもたちの中学校への携帯電話の持ち込みについて文部科学省は、各学校が管理方法などのルールを設けたうえで条件付きで認めるよう全国の教育委員会などに通知しました。
スマートフォンなどの携帯電話について、文部科学省はこれまで小中学校への持ち込みを原則禁止してきました。

しかし、登下校中の安全確保のため持ち込みを認めてほしいという保護者らの声を受けて検討した結果、一定の条件を満たした場合にかぎり、中学校については認めることを決め、全国の教育委員会などに通知しました。

この中では、
▽校内での使用を禁止することや、
▽登校後に学校で一時的に管理するなど、各学校でルールを設けるよう定めています。

一方で、
▽校内で紛失するなどトラブルが発生した場合の責任の所在を明確にすることや、
▽有害なサイトへの接続を制限する「フィルタリング」機能を保護者が設定するなど、適切な携帯電話の使い方を学校や家庭で指導するよう求めています。

文部科学省は持ち込みはあくまで条件付きだとしたうえで「学校と子どもたち、保護者が協力して考え適切に運用してほしい」としています。

専門家「学校 保護者 生徒が話し合って決めればいい」

教育現場の実情に詳しい千葉大学教育学部の藤川大祐教授は、「携帯電話を持ち込めないと、地震などが生じた場合に不安になる保護者の考えは理解できる。一方で、紛失や破損、登下校中に歩きスマホで事故に遭ったり、子どもどうしで撮影やSNSをめぐってトラブルが起きたりするリスクもあると思う。すでに中学校では多くの教育委員会で一定の理由や事情に限って持ち込みを認めている実態がある。地域や学校によって状況が違うし、国が一律に決めるのでなく、学校や保護者、生徒が話し合って決めればいいのではないか。ただでさえ新型コロナウィルス対策で疲弊している教員にとって負担となってしまう」と話していました。