台湾 李登輝元総統 経済界からも悼む声

台湾 李登輝元総統 経済界からも悼む声
台湾の李登輝元総統が亡くなったことについて化学メーカー、昭和電工の名誉相談役で日本と台湾の窓口機関である「日本台湾交流協会」の会長を2011年から務める、大橋光夫会長はNHKのインタビューに応じ、「日本だけでなく、世界にとって大きな損失だ」と述べました。
この中で大橋会長は、李登輝元総統が亡くなったことについて「日本だけでなく、世界にとって大きな損失だ。もう一度、健康な状態でまたご活躍の場があれば、世界にとってそれ以上にすばらしいことはなかったと思う」と述べました。

李元総統との交流の中で、最も印象に残っていることとして、大橋会長は、2014年6月に台湾の李元総統の自宅を訪ねた際に贈られた一枚の皿について触れました。皿には、李元総統の「無私の心」が感じられる直筆のことばがしたためられています。

大橋会長は、「自分の思いや欲があれば、民衆や国民とずれてくる可能性がある。だから、いつも自分を無くして、人のために自分は尽くそうということが書かれている。政治家も人間なので難しいことだと思うが、理想を自分の中に求めていたのだと思う」と述べました。

そして、「私にとっては責任の重いことばだが、こういう思いを伝えていただいたことは光栄でご自宅に伺った日を永久に忘れることはありません」と、李元総統との思い出を語りました。

JR東海 葛西名誉会長「温かい雰囲気で包み込む人柄」

また、台湾の高速鉄道をめぐる技術提供で協力するなどして李登輝氏と親交が深かったJR東海の葛西敬之名誉会長は「李登輝元総統は世界の舞台でリーダーシップを発揮できるけうな政治家であるとともに、家族や友人たちを温かい雰囲気で包み込む人柄の持ち主であった。台湾新幹線は李登輝元総統の決断で実現し、今や台湾経済に不可欠な背骨として機能している。心よりご冥福をお祈り申し上げます」とする談話を発表しました。