農水省所管の官民ファンド 累積赤字120億円 検証結果まとめる

農水省所管の官民ファンド 累積赤字120億円 検証結果まとめる
農林水産省が所管する官民ファンドが投資の失敗を重ね赤字を抱えて廃止される問題を検証してきた有識者の会議は、投資の実績に対してファンドの体制が大きすぎ過大な人件費などが赤字を膨らませたと厳しく指摘しました。
農林水産業を支援するために設立された官民ファンド「農林漁業成長産業化支援機構」は出資した企業が破綻するなど投資の失敗を重ね120億円にのぼる見通しの累積赤字を抱え2025年度末に廃止されることが決まっています。

ファンドの失敗を検証する有識者の検討会は結果をまとめ、実際の投資額は103億円にとどまったのに、設立当初は2000億円という希望的な投資目標に基づいて過大な体制を構築したため人件費などが赤字を膨らませたと指摘しました。

また、投資の対象が限られ制約も多かったため早期に運用の見直しを行うべきだったとも指摘しました。

その一方で食品の輸出やフードテックなどの分野で投資を増やす必要はあり官民ファンドとは異なる投資の仕組みを検討するべきだと提言しています。

農林水産省・産業連携課は「120億円の損失が見込まれることについて、大変申し訳ないと考えている。今回の検証結果を今後の政策にいかしたい」と話しています。