株安・円高で財務省 日銀 金融庁が臨時会合

株安・円高で財務省 日銀 金融庁が臨時会合
新型コロナウイルスの感染者が急増していることを懸念して株安が進むなど、金融市場の不安定な動きを受けて、財務省と日銀、金融庁は臨時に幹部が集まり会合を開きました。財務省の岡村財務官は緊張感を持って市場の動向を注視し、必要があれば政府・日銀が一体となって取り組むと強調しました。
会合は財務省で午後4時ごろから始まり、財務省の岡村財務官と日銀の内田理事、金融庁の氷見野長官が出席しました。

31日の東京市場では、新型コロナウイルスの感染が全国に広がり経済活動がさらに落ち込むことを懸念して、日経平均株価が30日より600円以上、値下がりしました。

また、外国為替市場では円相場が1ドル=104円台前半まで円高が進みました。

会合はこうした金融市場の不安定な動きを受けて、ことし3月以来、4か月ぶりに開かれ、当面の対応を協議しました。

会合の終了後、岡村財務官は記者団に対して、「市場の安定は極めて重要であり、緊張感をもって動向を注視していくことが重要だ。必要があれば政府と日銀が一体となって取り組んでいく」と述べ、市場の動きを注意深く見ていくと強調しました。