自民 相手領域内でも攻撃阻止の提言案了承 ミサイル防衛体制

自民 相手領域内でも攻撃阻止の提言案了承 ミサイル防衛体制
ミサイル防衛体制の在り方をめぐり、自民党は安全保障に関する会議を開き、抑止力を向上させるため、相手の領域内でも攻撃を阻止するなどとした提言案を了承しました。
新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の、山口・秋田両県への配備断念を受けたミサイル防衛体制の在り方について、自民党は31日、安全保障に関する会議を開き、提言案を議論しました。

提言案では北朝鮮や中国のミサイル能力が向上し、脅威が増しているとしたうえで、抑止力を向上させるための取り組みとして、憲法の範囲内で、専守防衛の考え方のもと、相手の領域内でも弾道ミサイルなどを阻止する能力の保有を含め、政府として早急に検討して結論を出すよう求めています。

一方で、日米同盟における両国の基本的な役割分担や、攻撃的な兵器を保有しないといった、これまでの政府方針は維持すべきだとしています。

これに対し出席者から大きな異論はなく、提言案は了承されました。

自民党は来週、党内手続きを経て提言を正式に決定し、政府に提出することにしています。

自民 小野寺元防衛相「提言実現へさらに後押し」

自民党の安全保障調査会長を務める小野寺元防衛大臣は、記者会見で「過去の自民党の提言内容のラインと大きなそごはない。ただ、『攻撃』や『反撃』、『敵基地』というワードが入ってくると、間違った印象を与え、先制攻撃の印象を持たれる危険性もあるので、私たちの考えを正確に示せるよう整理した。政府に対して提言する中で、しっかりと実現を図るよう、さらに後押しをしていきたい」と述べました。

河野防衛相「防衛省の中でも議論し検討」

河野防衛大臣は記者会見で「自民党の提言が最終的にまとまった時点で、われわれとしても受け止めていきたい。与党からさまざまな提言が出てくると思うので、防衛省の中でも議論をしながら、合わせて検討していきたい」と述べました。

菅官房長官「与党の議論受け止めしっかり議論」

菅官房長官は、午後の記者会見で「政府としては、現時点で、結論を出す具体的な時期について予断を持って答えることは差し控えたい」と述べました。

そのうえで、「わが国を取り巻く安全保障環境が一層厳しくなる中で、わが国の安全保障のありようについて、現行憲法の範囲内、また、専守防衛という考え方のもとで、今回の自民党による提言をはじめとする与党の議論を受け止めつつ、引き続きしっかり議論を行っていきたい」と述べました。