新潟市は31日、新たに8人が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。新潟県内で1日に発表される感染者の数としては最も多く、県内の感染者はこれで110人になりました。

新たに感染が分かった8人は全員20代で、今月28日に感染が確認された東区の20代の飲食店従業員の女性の濃厚接触者4人と、29日感染が確認された西区の20代の新潟大学の男子学生の濃厚接触者4人です。

このうち、東区の女性の濃厚接触者のうち女性が勤務する店の従業員はいずれも接客をしていた中央区の女性2人と江南区の男性、それに店の出入り業者の中央区の自営業の女性です。

市は、クラスターが発生した可能性が高いとみて4人の行動歴などを調べることにしています。

また、30日までに店を利用した10人から保健所に問い合わせがあり、このうち5人が検査を受けるということです。

一方、新潟大学の男子学生の濃厚接触者は全員が同じ大学の学生で、いずれも西区の女子学生1人と男子学生3人です。

新潟市によりますと、29日、感染が確認された男子学生が同じ大学の男女5人と今月、大阪府内に旅行に行き、滞在中にクラブに行ったことなどが分かり、旅行に行った6人のうち5人が感染したことになるということです。

市は、感染が拡大している地域との往来は慎重するよう呼びかけるほか、いわゆる3密を避けたり、自身が感染しているかもしれないという自覚を持って行動してほしいとしています。

新潟市の中原市長は「若い人は行動力あるので気が緩むと行動範囲が広がってしまいがちだ。感染を拡大させないように、自分が広めるというリスクも考慮して行動してほしい」と注意を呼びかけました。