東京五輪・パラ 6割超のボランティアが「コロナが不安」

東京五輪・パラ 6割超のボランティアが「コロナが不安」
来年に延期された東京オリンピック・パラリンピックで採用された大会ボランティアに組織委員会がアンケートしたところ、60%余りが「新型コロナウイルスの影響による大会の実施形態や活動中の感染防止対策に関して、心配や不安がある」と回答したことが分かりました。
主に競技会場で活動する東京大会の大会ボランティアは、8万人が採用されていますが、大会の延期で研修などが延期されていて、組織委員会は、今月、アンケートを行い、およそ2万6000人から回答を得ました。

このうち、活動をより楽しむために取り組んでいることを複数回答で尋ねたところ、「体力づくり」と「英語などの語学学習」がそれぞれ57%余り、「インターネットでの講習」が44%ほどでした。

一方、活動で心配や不安なことを複数回答で尋ねたところ、「新型コロナウイルスの影響による大会の実施形態や活動中の感染防止対策に関すること」を選んだ人が66.8%で最も多く、次いで「研修の延期で活動内容を知る機会が当分ないこと」が34%などとなりました。

また「その他」の選択肢では、自由記述として、「活動中に感染しないか不安だ」とか「大会が実施されるか不安だ」という記入もあったということです。

組織委員会は、オリンピックでの大会ボランティアに30日から活動に参加する意思の確認を始めていて、国や東京都とともに、感染防止対策を検討したうえで、来年4月から、役割別の研修などを行っていくことにしています。