コロナ感染拡大 一部地域で加速 迅速対応を 専門家会合

コロナ感染拡大 一部地域で加速 迅速対応を 専門家会合
新型コロナウイルス対策について厚生労働省に助言する専門家の会合が開かれ、現在の感染拡大について東京の一部の地域から地方に広がり、一部の地域では拡大のスピードが増していて憂慮すべき状況だと評価しました。重症患者も増加しているため、感染者数を減らす迅速な対応が求められる状況だとしています。
30日開かれた会合では、感染状況を正確に示すとされる患者が発症した日ごとの人数のデータなどをもとに、現在の感染拡大について専門家が意見を交わしました。

専門家がまとめた感染状況の評価によりますと、緊急事態宣言が解除されて以降、感染は東京都の一部から地方に広がり、都市部を中心に感染防止のガイドラインを守っていないと思われる接待を伴う飲食店や友人との会食などを介した拡大が続いており、大阪、福岡、愛知など、一部の地域では拡大のスピードが増し、憂慮すべき状況だとしています。

さらに最近では、宣言の解除後は少なかった医療機関や高齢者施設などでの感染も確認されるようになって、中高年にも感染が広がっているため、重症患者も徐々に増えているとして、医療提供体制の負荷を軽減するため、感染者数を減らす迅速な対応が求められる状況だとしています。

その一方、買い物や公共交通機関、オフィスなどで感染が拡大する状況ではなく、3密の環境や大声を発する状況を避けることや換気の徹底など、基本的な感染対策を行うことが強く求められると強調しました。

「重症者は今後増加も 対策を迅速に」

専門家の会合のあと行われた記者会見で、脇田隆字座長は、感染の広がりに比べて、現時点で重症患者の数が少ない理由について「4月から5月に比べると、若い世代の感染者の割合が多いことが挙げられると思う。また、医療現場でも、患者の重症化を防ぐ治療法が改善されてきていることや、診断が迅速化され、発症してから治療を始めるまでの時間が短くなってきていることも理由として考えられる」と述べました。

その一方で、今後について「現在、中高年や高齢者で感染する人が増えてきているので、重症者は少しずつ増加しているし、これからも増加すると予想される。医療体制のひっ迫を防ぐための対策を迅速に行う必要がある」と述べ、対策を急ぐ必要性を強調しました。