GPSで位置把握 スト-カー規制法「見張り」に当たらず 最高裁

GPSで位置把握 スト-カー規制法「見張り」に当たらず 最高裁
GPS機器を相手の車に無断で取り付け位置情報を把握した行為が、ストーカー規制法で禁止された「見張り」に当たるかが争われた裁判で、最高裁判所は「見張り」には当たらないとする初めての判断を示しました。ストーカー規制法にはGPSに関する規定が無く、法改正を求める声が高まる可能性があります。
福岡県の40代の男の被告は当時の妻の車にGPS機器を取り付け、およそ20日間、車の位置情報を取得したことがストーカー規制法違反の「見張り」に当たるとして罪に問われました。

これについて、最高裁判所第1小法廷の山口厚裁判長は「ストーカー規制法では『住居、勤務先、学校など、相手が通常いる場所の付近で見張り』をする行為を禁止している。GPS機器を使う場合でも相手の付近で動静を観察する行為が見張りに当たると解釈すべきだ」と指摘しました。

そのうえで、GPS機器を使って車の位置情報を取得した行為だけでは見張りに当たらないとする初めての判断を示し、検察の上告を退けました。

機器の普及にともなってGPSを使ったストーカー事件の摘発が増えていますが、ストーカー規制法にはGPSに関する規定が無く、法改正を求める声が高まる可能性があります。