障害者殺傷事件受け障害者福祉の在り方検討 神奈川県が新部会

障害者殺傷事件受け障害者福祉の在り方検討 神奈川県が新部会
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4年前、相模原市の知的障害者施設で入所者19人が元職員に殺害された事件を受け、神奈川県は施設での障害者福祉の在り方を検討する新たな部会を設置し、29日、1回目の会議が開かれました。
4年前、相模原市の県立の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所していた19人が殺害された事件では、ことし3月に元職員に死刑判決が言い渡され、判決では元職員が施設で勤務するうちに差別的な考えを募らせたと指摘されました。

こうした中、神奈川県は県立のすべての障害者施設の福祉の在り方を検討する必要があるとして新たな部会を設置し、29日、1回目の会議が開かれました。

初めに黒岩知事が「事件を乗り越えるプロセスにおいて、利用者目線の新しい福祉を作っていきたい。これは歴史的な作業になる」とあいさつしました。

会議では、施設で虐待が起きる背景の検証や、施設へのヒアリングの必要性などが指摘されたほか、障害のある委員からは「本人の意思ではなく施設職員が決定している場面をよく見るので、意志を尊重する支援を考えてほしい」と意見が出ていました。

部会長を務める神奈川工科大学の小川喜道名誉教授は「問題点をあぶり出すだけでなく、障害者福祉にプラスになる議論をしていきたい」と話していました。

部会では来年3月までに報告書をまとめる方針です。