ウナギの放流 効果的な放流方法は? 研究班が報告書

ウナギの放流 効果的な放流方法は? 研究班が報告書
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ニホンウナギの資源回復のため全国で行われているウナギの放流について、水産庁の委託で調査を進めてきた研究班が効果的なウナギの放流方法についての報告書をまとめました。
ニホンウナギは各地の漁協などが資源回復のため毎年、全国で養殖ウナギを放流していますが、ウナギの生態は謎が多く、どの程度効果があるかはよく分かっていません。

これについて水産庁の委託で調査を進めてきた水産研究・教育機構や中央大学などの研究班が報告書をまとめました。

それによりますと静岡県や青森県など、全国の4つの川で養殖のウナギを放流して成長の度合いを調べたところ、天然のウナギが少ない川に放流したウナギは体重が増えたのに対して、天然ウナギが多い川では、逆に体重が減ったウナギが多かったことが分かりました。研究班によりますと放流されたウナギが天然ウナギとの競争に負けている可能性があるということです。

また、国内では成長したウナギを放流することが多いということですが、報告書では海外の研究などから、数グラムまでの小さなウナギを放流するのが効果的だと考えられると指摘しました。

調査を行った中央大学の海部健三 准教授は「大きなウナギは放流しても生き残りが期待できないことが分かりつつある。また、天然ウナギと競合している可能性があるので、天然ウナギの多い場所では、放流よりも環境の回復などが重要ではないか」と話しています。