デジタル通貨「一段ギア上げ検討」日銀副総裁

デジタル通貨「一段ギア上げ検討」日銀副総裁
中国など各国が準備や検討を進める電子的な法定通貨、デジタル通貨について、日銀の雨宮正佳副総裁は29日行った講演で「一段ギアを上げて検討を進める」と述べ、実証実験などを通じた研究を加速させる考えを示しました。
日銀の雨宮副総裁は29日、日本記者クラブで新型コロナウイルスの経済への影響や今後の日銀の対応について講演しました。

この中で雨宮副総裁は「新型コロナウイルスの経験はキャッシュレス化・決済のデジタル化への関心をさらに高めることを通じて決済システムにイノベーションを促す可能性がある」と述べました。

そのうえで、中国など各国が発行に向けた準備や検討を進めている電子的な法定通貨、デジタル通貨について現時点では日銀が発行する計画はないとしながらも「将来、必要になった時に的確に対応できるよう、一段ギアをあげて検討を進めていく必要がある」と述べ、日銀としても実証実験などを通じた研究を加速させる考えを示しました。

日銀は今月つくった「デジタル通貨グループ」という専門の組織を中心に、今後、海外の中央銀行や民間企業と連携して技術的な研究や法制度上の課題などを研究することにしています。