【最上川流域 被害】山形県各地の状況は…

【最上川流域 被害】山形県各地の状況は…
記録的な大雨となった山形県では、最上川で氾濫が発生しました。各地で住宅などに浸水被害が出ています。

大石田町

大石田町では、冠水している道路や田んぼのほか、浸水している住宅も見られました。近くに住む60代の男性は「初めての経験で恐ろしい」と話していました。

村山市 特別養護老人ホームから避難

村山市中央地区にある特別養護老人ホーム「むらやま」では、車いすに乗った入所者が消防隊員らが誘導する中、次々と施設を離れました。
この施設の担当者によりますと、28人の入所者と25人の職員にけが人はおらず、入所者は全員、市内にある同じ系列の施設に移るということです。

村山市 さくらんぼ畑が浸水

村山市大久保地区では、さくらんぼ畑が浸水しました。
このさくらんぼ畑では高級品種の佐藤錦や紅秀峰、また新品種の「やまがた紅王」が8つのビニールハウスで栽培されています。
さくらんぼの実はことしの収穫を終えて、来年に向けて肥料をまいたばかりでしたが、今回の豪雨で最上川から水があふれておよそ30本の木が浸水しました。
川の水がひいたものの、さくらんぼの木には川から流れてきた車のタイヤやビニール袋などのごみが絡まっていて、畑を所有する農家の家族が取り除く作業に追われていました。
手作業で片付け作業をしていた40代の女性は「ここまで水が来るとは思っていなかった。さくらんぼに影響がないといいが、ショックは大きい」と話していました。

大蔵村

大蔵村の白須賀地区では、川から周辺に水があふれ、家の玄関の半分ほどの高さまで水につかっているところもありました。
また、別の地区では、高台に地元の人たちが集まっていて、60代の男性は、「以前の水害と比べてもはるかに水が多いです。これまでにないくらいすごい被害です」と話していました。

大江町

大江町では、住宅街で、被害の様子を確認する住民の姿が見られました。
60代の男性は、「長年この町に住んでいますが、これほどの雨が降ったのは2度目です。雨が多く降る時期なので不安です」と話していました。

肘折温泉では片付け作業に追われる

大雨によって浸水被害を受けた山形県大蔵村の肘折温泉にある温泉施設などは片づけ作業に追われています。

村によりますと、温泉街の近くを流れる銅山川があふれ、これまでに少なくとも15棟の住宅や旅館などが浸水したということです。

肘折温泉旅館組合の大友久士組合長は「宿泊客の中には、ちゃんと帰れるのか心配する人もいました。ここまでの大雨は初めてで、さらに雨が降って温泉の源泉に影響が出るなど、被害が拡大しないか心配しています」と話していました。

村内の日帰り温泉施設では、従業員らが片づけ作業に追われています。施設によりますと28日は休館日で客はいませんでしたが、1階部分の40センチほどの高さまで水があふれ、食材や調理機器などが水につかったということです。

施設は29日から臨時休館にし、床にたまった泥水をブラシでかき出したり、ホースの水で洗い流したりしていました。

温泉施設の木村裕吉社長は「施設の中を見てびっくりしました。新型コロナウイルスの影響で売り上げが減っている中、営業再開の時期も見通せず厳しい状況です」と話していました。

また、温泉街の自動車整備を行う工場もおよそ1メートルの高さまで浸水し整備機器などが水につかったほか、タイヤなどが流されたということです。

従業員の60代の女性は「あぜんとしました。大きな整備機器はみんな水につかり使えなくなってしまいました」と話していました。