山形 最上川中流の大石田町で氾濫発生

山形 最上川中流の大石田町で氾濫発生
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前線や低気圧の影響で、山形県内では記録的な大雨となり、県内を流れる最上川は中流の大石田町で氾濫が発生しました。
国土交通省新庄河川事務所などによりますと、最上川が氾濫したのは中流で、左岸の大石田町横山と、右岸の大石田町大石田です。

河川事務所などは5段階の警戒レベルのうち、最も高いレベル5にあたる「氾濫発生情報」を発表し、最大級の警戒をするよう呼びかけています。

氾濫は、最上川に設置されている河川カメラの映像で河川事務所の職員が確認したということです。河川事務所によりますと、堤防に積んである高さ1メートルほどの土のうの間から水が流れ出ているということです。

大石田町では、横山地区と大石田地区などの1028世帯3074人に、28日避難指示が出されました。今のところ、けが人などの情報は入っていないということで、町は情報収集を進めています。

山形市にある山形河川国道事務所などによりますと、最上川は上流にある河北町の下野水位観測所と、中流にある舟形町の堀内水位観測所で、氾濫のおそれのある「氾濫危険水位」を超えています。

支流の水が最上川に集中し氾濫か

氾濫が発生した山形県の最上川では、今月26日から降り続いた雨が多くの支流を通じて川に集まったことで雨がやんだあとも水位が上昇し、氾濫したとみられています。

国土交通省東北地方整備局によりますと、山形県内を流れる最上川は全長がおよそ230キロあり、400を超える支流が流れ込んでいます。

山形県では今月26日の夕方から雨が降り始め、特に、28日の昼ごろからは最上川の流域全体で雨が強まりました。

その結果、流域周辺の山に降った雨が多くの支流を通じて徐々に最上川に流れ込み続け、水位が上がっていきました。

水位の上昇は雨がやんだあとの夜間になっても続き、中流の大石田町で氾濫が発生したということです。

最上川では29日は水位が高い状態が続くため、氾濫に厳重に警戒するとともに、川には近づかず、安全な場所で避難するよう呼びかけています。

「雨がやんだとしても川に近づかず 身を守って」

国土交通省新庄河川事務所の川口滋副所長は、午前3時前、NHKの電話インタビューに応じました。

最上川が山形県大石田町で氾濫した状況について、「大石田大橋の近くに積まれた土のうの間から水が流れ出ているのを監視カメラで確認した」と説明しました。

その後も流れ出る水の量はほとんど変わっておらず、住宅地などへの浸水や堤防の決壊といった情報は午前2時半の時点で入っていないということです。

現在はカメラで監視しているほか、河川の周辺を見回って詳しい状況を調査しているということです。

川口副所長は「上流で降った雨が集まって中流域だけでなく、下流域でも水位が高くなってきている。仮に雨がやんだとしても川に近づいたりせず、安全なところに避難するなど身を守ってほしい」と呼びかけています。