東京都 新たに266人感染確認 100人以上は20日連続 新型コロナ

東京都 新たに266人感染確認 100人以上は20日連続 新型コロナ
東京都は28日、都内で新たに266人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。都内で1日に200人以上が確認されるのは2日ぶりで、100人以上は20日連続です。
東京都は28日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女266人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都によりますと、266人のうち、
▽20代と30代は合わせて168人で全体のおよそ63%を占め、
▽40代と50代は合わせて65人で全体のおよそ24%を占めています。

また、266人のうち、
▽およそ45%にあたる119人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、
▽残りのおよそ55%の147人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

都によりますと、濃厚接触者のうち、最も多いのは家庭内での感染で38人でした。

親から10代や10歳未満の子どもに感染したケースや、孫から80代の祖父に感染したケースなどがあるということです。

また、会食での感染が24人、職場内が12人などとなっています。

キャバクラなど夜間に営業する接待を伴う飲食店での感染確認は、感染経路がわかっていない人も含めて21人でした。

これで都内で感染が確認された人は合わせて1万1611人になりました。

また、重症の患者は27日より2人増えて21人になりました。

一方、28日、死亡が確認された人はいませんでした。

「陽性率」の推移は

東京都内で感染が確認される人は日によって増減を繰り返していますが、都の幹部や専門家が注目しているデータの1つが、検査を受けた人のうち陽性になった人の割合、「陽性率」の推移です。

都が発表する「陽性率」は、その日までの1週間に陽性と判明した人の平均を、検査を受けた人の平均で割って算出した数値で、最新のデータでは、26日の時点で6.5%となっています。

都によりますと、緊急事態宣言が解除された5月25日は1.0%で、先月下旬までは1%台から3%台で推移していました。

しかし、その後は上昇傾向が続き、今月1日に3.9%だったのが、24日には今月に入って最も高い6.7%になりました。

都の担当者は「『陽性率』の上昇は感染が広がっていることを示している。同時に、検査能力が限られている中で、多くの陽性者を把握する効率的な検査ができていることもあらわしていて、感染を早く確認して的確な対応にもつなげたい」と話しています。

「感染経路不明6割が懸念材料」

東京都の担当者は、「今月上旬に比べて、最近は感染経路がわからない人が6割前後にのぼっていることが懸念材料だ。どこで感染したのかなるべく追えるようにしていきたいが、感染した人になかなか話してもらえない部分もある。引き続き保健所と協力しながら対応していきたい」と話していました。

感染確認者の内訳は

東京都によりますと、都内で28日までに感染が確認された1万1611人のうち、入院中の人は27日より51人減って1209人となっています。

このうち重症の人は27日より2人増えて21人になりました。

都は、28日の時点で、重症患者向けの病床100床を含めて都内で2400床を確保していて2800床の確保を目指しているということです。

また、自宅で療養している人は27日と同じで483人です。

さらに、都が用意した3つのホテルで療養している軽症や無症状の人は27日より1人増えて213人です。

この3つのホテルでは合わせて480人程度を受け入れることができますが、都は29日、2つ、今月31日に1つ、追加でホテルを用意します。

これにより、今月中には合わせて6つのホテルで1260人程度を受け入れることができる態勢が整うということです。

また、医療機関への入院と、ホテルや自宅での療養のどちらにするか調整中の人は620人で、27日より22人増えました。

一方、すでに退院した人や自宅などでの療養が終わった人は8758人となっています。