東京 新たに131人の感染確認 100人以上は19日連続 新型コロナ

東京 新たに131人の感染確認 100人以上は19日連続 新型コロナ
東京都は27日、都内で新たに131人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。都内で1日の感染確認が100人以上となるのは19日連続で、都内では今月だけで5000人を超えました。
東京都は27日、都内で新たに10歳未満から80代までの男女131人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日の感染の確認が200人を下回るのは7日ぶりですが、100人以上は19日連続です。

131人のうち、
▽20代と30代は合わせて79人で全体60%を占め、
▽40代と50代は合わせて34人で全体の26%となっています。

また、131人のうち、
▽40%にあたる52人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、
▽残りの60%の79人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

都によりますと、濃厚接触者の感染確認のうち最も多いのは家庭内での感染で14人でした。

また、キャバクラやホストクラブなど夜間に営業する接待を伴う飲食店での感染確認は10人で、今月に入って最も少なくなりました。
都は、4連休中に新宿エリアの検査数が少なかったことが要因ではないかとしています。

このほか、職場内が9人、会食での感染が8人で、会食では30代から50代の男性4人が20人ほどの飲み会に参加して感染したということです。

これで都内で感染が確認されたのは、今月だけで5000人を超えて5120人に上り、全体では合わせて1万1345人になりました。

また都によりますと、重症の患者が26日より1人増えて19人となったということです。

一方、27日に死亡が確認された人はいませんでした。

東京都担当者「4連休中は検査数が平日に比べ少なく」

都の担当者によりますと、26日までの4連休中は、先週前半の平日よりも検査数が少なかったということです。

先週前半の平日が5000件前後でしたが、
▽先週木曜日 23日は2287件、
▽金曜日 24日は1556件、
▽土曜日 25日は2772件、
▽日曜日 26日は945件だったということです。

27日、都内で感染確認が131人だったことについて、都の担当者は「4連休も検査をしていたが、平日と比べると少なかったことが影響しているのではないか。また、毎週月曜日は比較的、陽性者が少ない」と話していました。

感染経路不明者が6割程度に「心配な材料」

東京都の担当者は「感染経路が分からず『調査中』となっている人が最近は6割程度になり、特に40代や50代の男性で経路が追えない人が多くなっている。20代、30代も含めて感染経路の『不明率』が高くなっていくと、感染の拡大につながるので心配な材料だ」と話していました。

また「エリア的にも少しずつ広がりつつある。モニタリング会議などを通し、専門家とともに都としての考え方を整理し、対策を取っていきたい」と話していました。

入院中1260人 重症19人 自宅療養483人 調整中598人

東京都によりますと、都内で27日までに感染が確認された1万1345人のうち、入院中の人は26日より95人増えて1260人。

このうち重症の人は26日より1人増えて19人になりました。

都は27日の時点で、重症患者向けの病床100床を含めて都内で2400床を確保し、現在2800床の確保を目指しているということです。

自宅で療養している人は、26日より31人増えて483人です。

都が用意した3つのホテルで療養している軽症や無症状の人は、26日より33人増えて212人です。
この3つのホテルでは合わせて480人程度を受け入れることができますが、都は今月中にホテルをさらに3つ確保する方針です。

また、医療機関への入院と、ホテルや自宅での療養の、どちらを選ぶか調整中の人は598人で、26日より368人減りました。

一方、すでに退院した人や自宅などでの療養が終わった人は8464人です。

小池都知事「自宅療養の在り方も検証」

東京都の小池知事は、都内でこのところ家庭内での感染が相次いでいることについて「家庭内で夫や妻から感染する人がいる。自宅療養の在り方もよく検証して、感染症の防止のためにどのような形が最もよいのか、現場の声も聞きながらより実効性のある対策を打っていきたい」と述べました。

また、重症の患者については「きょうは1人増えて19人になった。前回の感染拡大のときもそうだったが、重症の人が少し遅れて出てくる。医療現場の皆さんが大変な苦労をして防いでいるが、やはり重症者を出さないことが最も大事だ」と述べました。