大相撲阿炎が休場数人と会食で錣山親方「最低のことだ」

大相撲の平幕の阿炎が外部の人、数人と会食をしていたことが分かり、7月場所7日目の25日から休場しました。日本相撲協会は今後、阿炎に新型コロナウイルスの抗原検査とＰＣＲ検査を受けさせ、結果が出るまでの間は、休場させるとしています。

25日午後、阿炎の師匠の錣山親方は「阿炎が数人のお客さんと会食に出たため、大事をとって25日から休場させる。こういう時期に軽はずみな行動をして申し訳ない」と述べ、前頭5枚目の阿炎を7月場所7日目の25日から休場させることを明らかにしました。

日本相撲協会は、7月場所の開催にあたって新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためのガイドラインを発表していて、力士などは不要不急の外出をせず人との接触をできるだけ減らすよう求めています。

錣山親方は、25日午後になって阿炎が会食していたことを知り、感染拡大を防ぐために大事を取って休場させることにしたということで、阿炎に発熱などの症状はないということです。

25日対戦する予定だった関脇御嶽海は不戦勝となりました。

相撲協会は、25日午後1時半ごろに26日の中日、8日目の取組を発表していて阿炎は新大関朝乃山との対戦が組まれていましたが、新しく取組を編成し直しました。

相撲協会は今後、阿炎に新型コロナウイルスの抗原検査とＰＣＲ検査を受けさせ、結果が出るまでの間は、休場させるとしています。

錣山親方は「自業自得だ。せっかく協会員一同が協力してお客さんを入れて本場所が開催できるようになったのに最低のことだ」と話していました。

八角理事長「本当に申し訳ない」

日本相撲協会の八角理事長は「残念だ。どういうことなのかまた報告が来て、詳しく聞くことになると思う」と話しました。

そのうえで、阿炎の休場で25日の関脇御嶽海との一番が行われなかったことについて「一生懸命に盛り上げているところだ。きょう来てくれたお客さんには御嶽海のファンもいるし阿炎のファンもいる。そういう人たちをがっかりさせて、こういう時期に足を運んでくれた人に本当に申し訳ない」と謝罪しました。

芝田山広報部長「状況を考えてほしい」

日本相撲協会の芝田山広報部長は、外部の人と会食をした阿炎について今後、どのような人とどこで食事をしたのかなど、詳しく聞き取りをすることを明らかにしました。

そのうえで「世の中がどんな状況か考えてほしい。子どもじゃないんだから分かるだろう。自分たちの城を守る気持ちでやらないといけない」と厳しい口調で行動に自覚を求めていました。