中国の北京では、市内にある国内最大規模の食品卸売市場を訪れた人を中心に感染者が相次いだことから、北京市当局は先月16日、4段階ある新型コロナウイルスの警戒レベルを2番目に高い「2級」に引き上げると発表しました。

北京市当局が19日記者会見したところによりますと、先月11日以降に感染が確認された人は、335人にのぼったということです。

一方で、ここ13日間は連続で新たな感染者が確認されなかったなどとして、20日から警戒レベルを1段階引き下げて、「3級」にすると発表しました。

北京市によりますと、これに伴って感染防止対策を行ったうえで、これまで規制されていた500人規模の会議が行えるようになるほか、展覧会やスポーツイベント、それに映画館などが順次、再開されることになるということです。

一方、中国の衛生当局によりますと、西部の新疆ウイグル自治区で、18日までの3日間に合わせて30人の感染が確認されたということで、感染が再び広がることを警戒しています。