59人感染の新宿区の劇場 閉めきったまま2時間公演 楽屋も密集

59人感染の新宿区の劇場 閉めきったまま2時間公演 楽屋も密集
新型コロナウイルスの集団感染が起きた東京 新宿区の劇場の舞台公演で、ドアや窓を閉めきったまま2時間ほど公演を続けたり、楽屋で出演者が密集した状態が生まれたりしていたことが、都が主催者に行った聞き取りでわかりました。都は、感染防止対策が十分でなかったとして、ガイドラインを守るよう法律に基づいた要請を検討しています。
新宿区の劇場「新宿シアターモリエール」で行われた「THE★JINROーイケメン人狼アイドルは誰だ!!ー」という舞台では、これまでに観客や出演者など合わせて59人の感染が明らかになっています。

都は、ガイドラインに沿った対策が取られていたかなどについて、主催者の「ライズコミュニケーション」と劇場から聞き取り調査を行ってきました。

都によりますと、主催者は、公演と公演の間などに窓を開けて換気したあとは、換気扇などを動かしていたものの、ドアや窓を閉めきったまま2時間ほど公演を続けたと説明しているということです。

また、最前列の席にはフェイスシールドを用意していたものの、多くの客が使っていなかったということです。

さらに、8畳ほどの楽屋に一時、最大で11人の出演者が入り密集した状態が生まれていたほか、出演者を待つ「出待ち」をしないよう呼びかけていたものの、一部の客が出演者と接近したケースがあったと説明しているということです。

都は、感染防止対策が十分でなかったとして、主催者と劇場に対しガイドラインを守るよう新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づいた要請を検討しています。