岐阜 下呂の浸水被害 拡大の一因は用水路の「跳水」現象か

岐阜 下呂の浸水被害 拡大の一因は用水路の「跳水」現象か
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記録的な大雨で、多くの住宅などで水につかる被害が出た岐阜県下呂市では、用水路の水が傾斜の変化などによって水かさが急激に増す「跳水」(ちょうすい)と呼ばれる現象であふれ、被害の拡大の一因になったと見られることがNHKが入手した映像や専門家の調査でわかりました。
岐阜県下呂市は、記録的な大雨で190棟を超える住宅などで水につかる被害が出ていて、このうち萩原町羽根地区では、谷を流れてきた大量の雨水が地区に張り巡らされた農業用の用水路であふれるなどして、住宅などおよそ30棟が被害を受けました。

NHKが入手した今月8日の午前5時半ごろに地区の住民が撮影した1か所の用水路の映像では、流れてきた水が突然あふれ出して、周囲が冠水し住宅に向かって流れていく様子が写されていました。

現地調査した河川工学が専門の京都大学防災研究所の竹林洋史准教授が映像を分析したところ、流れる水が急激に水かさを増す「跳水」と呼ばれる現象が起きていたことがわかりました。

この場所では、用水路の傾斜が急に緩やかになったことなどで、速い水の流れが遅くなった水にぶつかり、妨げられたために急激に水かさが増して、用水路をあふれ出し、被害の拡大の一因になったと見られるということです。

竹林准教授は、「斜面の多い山あいの農地には跳水のリスクがある用水路が多い。リスクのある場所を把握して、土のうを積むなどして警戒しておくことや、用水路を整備する際には、跳水を考慮して構造を考えるべきだ」と注意を呼びかけています。