中国で習近平指導部を批判 一時拘束の学者が免職処分

中国で習近平指導部を批判 一時拘束の学者が免職処分
中国で新型コロナウイルスへの対応などをめぐって、習近平指導部を繰り返し批判し、公安当局に一時拘束されていた学者が大学から免職処分を受けたことが分かり、学者の友人たちは、政府に批判的な言論活動を行ったことに対する圧力だとして、改めて非難しています。
免職処分を受けたのは、中国 北京にある清華大学の教授を務めていた許章潤氏です。

許氏はおととし、習近平指導部が国家主席の任期の制限を撤廃したことなどを批判する文書をインターネット上で発表し、その後、大学から停職処分を受けていました。

さらに、新型コロナウイルスの対応をめぐっても、言論統制によって情報が隠蔽され、感染の拡大を招いたとする文書を発表し、習近平指導部を繰り返し批判していました。

許氏の友人によりますと、許氏は今月6日、北京郊外の自宅で公安当局に拘束され、12日に釈放されていましたが、大学から免職処分となったことを告げられたということです。

許氏の友人は、一連の対応は政府に批判的な言論活動を行ったことに対する圧力だとして、改めて非難しています。