ビュッフェ形式見直しレストラン再開へ 新型コロナ

ビュッフェ形式見直しレストラン再開へ 新型コロナ
料理を好きなだけ客が自分で取り分けて食べるビュッフェ形式のレストランが様変わりしています。都内のレストランでは、新型コロナウイルスの感染防止のため、スタッフが料理を取り分けてワゴンで運ぶなどして営業を再開することになりました。
東京 港区にある品川プリンスホテルのビュッフェ形式のレストランは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてことし3月以降、休業していますが、15日から営業を再開することになり、先立って新たな感染防止策を公開しました。
これまでは大型の台に並べられた料理を客が自分で取りに行っていましたが、今後は和食や洋食、それにスイーツといった7種類の料理、それに飲み物をそれぞれ載せたワゴンとともに、スタッフが客席をまわって取り分けます。

また、座席数も400席余りから270席に減らし、テーブルごとの間隔も広げました。

プリンスホテルの武井久昌専務執行役員は「お客様は一層の安心や安全を求めているので、密を避けるためにできるかぎりの対応は行った。新しいスタイルのビュッフェで料理を楽しんでほしい」と話しています。

都内では先月からビュッフェ形式のレストランを再開する動きが出ていますが、席を減らすほかスタッフが料理をあらかじめ小皿に盛るなどの対応が広がっています。

“新しい宴会” 提案のホテルも

高松市内のホテル、JRホテルクレメント高松は新型コロナウイルスの影響で宴会の需要が大幅に減っていることを受けて、感染を防ぎながら交流できる“新しい宴会”を提案し、14日、香川県内の企業や経済団体などからおよそ160人を招待して宴会場の対策を公開しました。

この中では、座席の配置について、円卓の席数を10席から5席に減らして席の間隔を1メートル以上とり、希望があれば、席の間に立てる飛まつ感染を防ぐ透明な板を貸し出します。
また、会場の一角には名刺を交換する場所として透明なシートで仕切った専用のブースが設けられ、飛まつ感染を防ぎながら名刺交換できます。
さらに、名刺交換の際にマスクを外して顔を覚えてもらいたいという人のために、会場でフェイスシールドも販売します。

経済団体の職員の男性は「名刺交換のブースは感染防止の配慮がされていて利用しやすい」と話していました。

ホテルは提案した形式を今後の宴会で順次、導入していく方針で、市川智久宴会部長は「企業が交流会を開き情報交換していくことで経済も回復していく。より感染リスクを下げた安全な宴会を今後も提案していきたい」と話していました。