熊本 災害応援職員のコロナ感染で避難者などを検査

熊本 災害応援職員のコロナ感染で避難者などを検査
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豪雨災害の応援で熊本県内の避難所に派遣されていた保健師が新型コロナウイルスに感染していたことを受け、県は避難者などへのPCR検査を進めています。これまでに結果が出たおよそ230人に感染が確認された人はいないということです。
一連の豪雨災害の応援で熊本県内の避難所に派遣されていた高松市役所の保健師が13日、新型コロナウイルスに感染していることが確認され、県は、保健師と接触した可能性があるのは避難者など400人程度にのぼるとしています。

保健師は常にマスクをしていて、避難者と15分以上接触したケースがないことから、県は避難者に濃厚接触者はいないとしていますが、念のためPCR検査を進めています。

これまでにおよそ370人に検査を行い、226人の結果が出ましたが、感染が確認された人はいないということです。県は引き続き希望者への検査を行うことにしています。

県は、避難所での感染防止対策を徹底するよう指示するとともに、全国知事会などを通して他県からの応援職員らに対しても対策を一層徹底するよう求めました。

また、今後県内に応援に入る職員らに対し、事前にPCR検査を求めることも検討しています。

“県外からの応援職員 不可欠な存在”

豪雨災害の応援で派遣され、新型コロナウイルスへの感染が確認された保健師が、熊本県球磨村の住民が避難している避難所を回っていたことについて、球磨村の松谷浩一村長は、「検査で濃厚接触者の陰性が確認され、まずはほっとしている。村を復旧するためには、今後も県外からの応援職員は不可欠な存在なので、熊本県には感染対策を十分に講じたうえで、派遣の受け入れを続けてもらいたい」と話していました。

加藤厚生労働相「感染防止対策の徹底を」

加藤厚生労働大臣は閣議のあとの記者会見で「保健師が活動していた避難所にいる人全員にPCR検査を行うなど、熊本県が対応を進めているのでしっかり支援したい」と述べました。

そのうえで、今後の各自治体からの応援職員の派遣については「きのう、熊本県の蒲島知事から、訪問前の体調の確認など、感染防止対策の徹底をお願いする文書が出されたのでその内容を尊重し、各自治体にも徹底させていきたい」と述べました。