大阪府 32人の感染確認 「大阪モデル」黄色信号を点灯へ

大阪府 32人の感染確認 「大阪モデル」黄色信号を点灯へ
大阪府は、12日府内で新たに32人が、新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。こうした状況を受けて、府は、独自に設けた「大阪モデル」で、府民に警戒を呼びかける黄色信号を点灯する方針を固めました。
大阪府によりますと、府内で12日、未就学児から70代までの男女合わせて32人が、新たに新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。このうち、感染経路がわからない人は21人にのぼるということです。

これによって、府が独自に設けた「大阪モデル」で、府民に警戒を呼びかける黄色信号を点灯する基準に達しました。

「大阪モデル」では、
▽新たな陽性者が、直近の1週間で120人以上、かつ、その半数以上が週の後半の3日間に出ていること、
▽感染経路が不明な人が、直近の1週間の平均で前の週より2倍以上に増加し、
▽その人数が10人以上であることという3つの基準にすべて達した場合は、黄色信号を点灯することになっています。

府内では、新たな感染者が、10日は22人、11日は28人と、若い世代を中心に増加傾向にあるほか、感染経路が不明な人も増えていて、府は警戒を強めていました。

「大阪モデル」で、黄色信号の基準に達したのは初めてです。

吉村知事「感染震源地 ピンポイントで抑えていく」

大阪府は、12日夜、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、吉村知事は「夜の街の関連で、若者の感染が広がっているのが見えてきている状況なので感染の震源地をピンポイントで抑えていく」と述べました。

そのうえで、「事前に行動計画を定めているので、それを基本としながら府民、事業者にどういったことをお願いするのかその方針を明確に定めていきたい」と述べました。

大阪府では、府民に、改めて「3密」を避けるなど新たな生活様式を呼びかけるとともに、施設などに対し、感染防止のガイドラインの順守の徹底などを求めていくことにしています。