ベネチア 高潮による深刻な浸水被害 巨大防潮堤が稼働へ

ベネチア 高潮による深刻な浸水被害 巨大防潮堤が稼働へ
高潮による深刻な被害が出ているイタリアのベネチアで、海底から浮かび上がって海水をせき止める巨大な防潮堤がことし秋からの稼働を前に公開されました。
イタリアの水の都、ベネチアでは温暖化や地盤沈下の影響で高潮による被害が深刻化していて去年11月には市の8割が浸水する事態となりました。

こうした中、17年前に建設を始めた可動式の防潮堤の工事がほぼ終わり、メディアに公開されました。
防潮堤はベネチアの3つの入り江のそれぞれの入り口に設置され、通常は海底に収納されていますが、高潮が予想される際には堤防が立ち上がり、海水をせき止めるものとなっています。

堤防の内部にある空洞に空気を送り込むことで浮かび上がる仕組みで、高さ3メートルの高潮まで防ぐことができるということです。
総工費は日本円でおよそ6700億円に上り、ことしの秋には実際に稼働を始める予定だとしています。

イタリアのコンテ首相は「長年、完成が待ち望まれてきた巨大なプロジェクトだ」と述べ、意義を強調しました。

浸水による被害は地元経済を支える観光業に深刻な影響を与えており、防潮堤に期待が寄せられています。