ソウル市長 山中で遺体で見つかる 元秘書がセクハラ訴えか

ソウル市長 山中で遺体で見つかる 元秘書がセクハラ訴えか
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韓国の警察は、首都ソウルのパク・ウォンスン(朴元淳)市長の行方が9日から分からなくなり、捜索を行った結果、10日未明、市内の山中で遺体で見つかったと発表しました。これまでのところ、事件性をうかがわせるものはないということで、警察が死亡した経緯などを詳しく調べています。
韓国の警察の発表などによりますと、ソウルのパク・ウォンスン市長は9日、体調が悪いとして登庁せず、午前10時45分ごろに公邸から外出したということです。

そして、午後5時20分ごろになって、パク市長の携帯電話の電源が切れていて連絡がとれないと、娘から警察に通報があり、警察と消防はおよそ770人の態勢で監視カメラの映像などをもとにパク市長の足取りを追跡し、捜索を行いました。

その結果、10日午前0時ごろ、パク市長は市内の山中で遺体で見つかりました。現場に残されていたかばんや携帯電話などの所持品から身元を確認したということです。

これまでのところ、事件性をうかがわせるものはないということで、警察が死亡した経緯などを詳しく調べています。

一方、韓国メディアは元秘書の女性がパク市長からセクハラを受けたとして警察に告訴状を提出していたと伝えていて、警察も、告訴状をおととい受理したことは認めましたが、内容については捜査中だとして言及を避けました。

パク市長は人権派弁護士の出身で、2011年のソウル市長選挙で初当選し、現在3期目を務めていましたが、人口1000万余りの首都の行政を率いる革新系のリーダーの突然の死に、衝撃が広がっています。

大統領選挙に推す声も

ソウル市長を務めるパク・ウォンスン氏は64歳。韓国南部のキョンサン(慶尚)南道チャンニョン(昌寧)の出身で、ソウル大学などで学んだあと、司法試験に合格しました。

パク氏は人権派弁護士として活動しながら市民運動にも関わり、2000年に慰安婦問題をめぐって民間の立場から日本政府の責任を追及しようとした「国際法廷」で検察官役を務めました。

2011年には「変革」を掲げてソウル市長選挙に立候補。若い世代を中心に幅広い支持を集めて初当選し、首都の行政を率いる革新系のリーダーとして3期目を務めていました。

この間、2017年に慰安婦問題を象徴する少女像を座席に設置した路線バスに、パク市長も乗車してみせ、「政治的なパフォーマンスだ」とする批判も出ましたが、革新勢力の一部からは2022年の大統領選挙に向けて、候補者になりうる1人として推す声も出ていました。