ウィーン少年合唱団 秋の日本公演中止に コロナ影響

ウィーン少年合唱団 秋の日本公演中止に コロナ影響
オーストリアのウィーン少年合唱団は、新型コロナウイルスの感染者が世界各地で再び増えているとして、少年たちの安全面などを考慮してこの秋に計画していた日本公演を中止すると発表しました。
「天使の歌声」として知られるウィーン少年合唱団は、新型コロナウイルスの影響でことし3月以降のすべての公演が中止となりましたが、オーストリア国内での感染者数が減少したことから初めての海外公演としてことし9月から東京など日本での公演を計画していました。

しかし、合唱団は9日声明を発表し、「世界各地で、感染者の数が再び増えている。多くの規制が残されていて通常の形で演奏会を再開するにはまだ時間がかかると考えた。苦渋の決断として日本公演をキャンセルすることにした」と公演を中止することを明らかにしました。

合唱団は少年たちの安全面などを考慮したと説明していて、改めて来年春に日本での公演を目指したい考えを示しました。

また、海外公演としては、この秋、台湾で行う方向で調整しているということです。

ウィーン少年合唱団は15世紀、神聖ローマ帝国の皇帝が宮廷の聖歌隊として設立した合唱団で、ユネスコの無形文化遺産にも登録されていますが、新型コロナウイルスの影響で公演がすべて中止となって財政難に陥っています。

合唱団では募金を呼びかけているほか、政府やウィーン市に財政支援を求めていて存続の危機に立たされています。