6月の工作機械受注 減少幅縮小も設備投資は低水準にとどまる

6月の工作機械受注 減少幅縮小も設備投資は低水準にとどまる
先月の工作機械メーカーの受注額は、去年の同じ月と比べて30%余り減少しました。減少幅は前の月より小さくなりましたが、企業の設備投資は、依然、低い水準にとどまっています。
日本工作機械工業会によりますと、国内メーカーの先月の受注額は速報値で672億円余りと、去年の同じ月と比べて32%減少しました。

受注額のうち、国内向けは38%減って233億円余り、海外向けは28%減って438億円余りでした。

受注額は4月が48%の減少、5月が52%の減少で、それらに比べて先月は落ち込みの幅は小さくなりましたが、依然として企業の設備投資は低い水準にとどまっています。

日本工作機械工業会は「緊急事態宣言が出ていた時期に比べれば企業活動は回復しているが、勢いは鈍い。新型コロナウイルスの新たな感染も続いているため設備投資を凍結したり先延ばししたりする企業もあるとみられ、引き続き動向を慎重に見ていく必要がある」と話しています。