豪 メルボルン都市圏 再び外出制限へ 今後6週間 新型コロナ

豪 メルボルン都市圏 再び外出制限へ 今後6週間 新型コロナ
オーストラリア第2の都市・メルボルンとその周辺で、新型コロナウイルスの感染者がとくに増えているとして、地元の州政府は8日夜遅くからメルボルン都市圏の住民を対象に、再び外出制限を導入すると発表しました。
オーストラリアでは、新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込めたとして、5月から各州で外出や経済活動の制限が段階的に緩和されてきました。

しかし、南東部のビクトリア州ではこのところオーストラリア第2の都市、メルボルンとその周辺でとくに感染者が増えていて、7日発表された州内の新たな感染者は191人と、1日当たりの感染者の数として最も多くなりました。

こうしたことから州政府は、8日夜遅くからメルボルン都市圏を対象に再び外出制限を導入すると発表しました。

この地域の住民は6週間にわたり、食料品や生活必需品の買い物、それに通勤や通学、運動する場合などを除き、自宅にとどまることが求められます。

また、飲食店の営業は持ち帰りや宅配に限られ、美容院や娯楽施設などが再び閉鎖されるほか、メルボルン都市圏と、隣接するほかの地域の間の往来も規制されるということです。

ビクトリア州のアンドリュース州首相は記者会見で、「多くの点で、数か月前よりも不安定で、潜在的に悲惨な状況にある」と危機感を示し、住民に対し外出制限に従うよう呼びかけています。