クロアチア 議会選挙 与党の勝利確実 経済立て直し課題に

クロアチア 議会選挙 与党の勝利確実 経済立て直し課題に
クロアチアで行われた議会選挙で、中道右派の与党の勝利が確実となり、新型コロナウイルスによって打撃を受けた観光業など経済の立て直しが課題となります。
クロアチアの議会選挙は5日、投票が行われ、151の議席が争われました。

選挙管理委員会や地元メディアによりますと、開票作業はほぼ終わり、プレンコビッチ首相が率いる中道右派の与党「クロアチア民主同盟」が、中道左派の野党連合の41議席を上回る66の議席を獲得して、第1党となることが確実となりました。

支持者を前に勝利宣言を行ったプレンコビッチ首相は「多くの困難な課題に対し、われわれは重要な責任を担っている」と述べ、新型コロナウイルスの影響で大きな打撃を受けている主要産業の観光業など、経済の立て直しに取り組むとともに、ことし3月に首都ザグレブで起きた地震からの復興などに力を入れるとしています。

ただ、「クロアチア民主同盟」の獲得議席は過半数に届かないため、政権の樹立に向けて今後、ほかの政党との連立交渉を行う予定です。

今回の選挙で、移民に対する強硬姿勢を示して支持を伸ばし、第3党に躍進する見通しの右派の新党「祖国運動」と連立の可能性を探るかどうか注目されます。