スペイン北東部 20万人住む地域の出入り原則禁止に 新型コロナ

スペイン北東部 20万人住む地域の出入り原則禁止に 新型コロナ
スペイン北東部のカタルーニャ州は、新型コロナウイルスの感染が広がっているとして、およそ20万人が住む地域について、人の出入りを原則禁止すると発表しました。
スペイン北東部のカタルーニャ州は4日、内陸部にあるリェイダ県の一部について、仕事などやむを得ない理由を除いて、出入りを原則禁止すると発表しました。

また、10人を超える人の集まりも禁止しました。

州によりますと、およそ20万人が暮らすこの地域では、農場や高齢者施設などで感染が広がり、先月28日までの1週間に確認された感染者が前の週の倍に増えたほか、今月2日には、この日だけで128人の感染が確認されたということです。

これに伴って医療機関の負担も高まっていて、地元メディアは、「感染者向けのベッドは、ほぼいっぱいだ」という、地域の病院の医師のコメントを伝えています。

スペインでは、この地域と隣接するアラゴン州でも先月、農場などで感染が広がり、一部の地域ではレストランなどの営業について制限を再び強化しています。

スペインは先月、EU=ヨーロッパ連合の域内の国から観光客の受け入れを開始したのに加え、今月4日からは日本を含むEU域外の12か国からも観光客の受け入れを始めました。

こうした中、一部の地域で感染が再び拡大していて、本格的な観光シーズンを前に政府や自治体は警戒を強めています。