WHO コロナ治療薬 臨床試験の暫定結果 2週間以内に出る見通し

WHO コロナ治療薬 臨床試験の暫定結果 2週間以内に出る見通し
WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は、WHOが進めている新型コロナウイルスの治療薬の臨床試験について、2週間以内に暫定的な結果が出る見通しだと明らかにしました。
WHOのテドロス事務局長は3日、スイスのジュネーブに駐在するメディアを本部に招いて記者会見を開きました。

この中でテドロス事務局長は、WHOが新型コロナウイルスの治療薬としてレムデシビルなどの臨床試験を行っていることについて、「これまでに39か国の5500人近くの患者が参加した。今後2週間で暫定的な結果が出るだろう」と述べました。

新型コロナウイルスの治療薬をめぐっては、日本ではことし5月にレムデシビルが承認されていますが、今後、WHOが発表する暫定的な結果で効果が確認され、WHOが治療薬として推奨することになれば、使用する国が相次ぐ可能性があります。

また、WHOで危機対応を統括するライアン氏は、新たな感染者数が落ち着いていた国々で再び感染者が増加傾向にあることについて、「第1波の中で抑えきることができなかったウイルスが再び広がっている状態であり『第2波』ではない」と述べて、依然として第1波を抑え込むことができていないという認識を示しました。

そのうえで、引き続き、他の人との間に距離を取ることや手洗いをこまめに行うなどしてウイルスを抑え込んでいく必要があるとして、感染対策の徹底を呼びかけています。