自動車メーカー各社 海外工場のほとんどで生産再開

自動車メーカー各社 海外工場のほとんどで生産再開
自動車メーカー各社は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて生産を停止していた海外の工場のほとんどで生産を再開しました。需要の動向を見ながら生産量も回復させる方針です。
自動車メーカー各社はことし2月、感染拡大が深刻となった中国でまず生産を止め、その後は停止が世界各国に広がり、4月にはアメリカで生産がゼロとなるなど、記録的な減少となりました。

各国政府による移動制限の緩和や部品不足の解消に伴い、5月からは欧米の工場を中心に操業を徐々に再開しています。

このうちトヨタ自動車は、先月下旬から今月はじめにかけてブラジルやポルトガルの工場で生産を再開し、これによって海外で生産が止まっているのは南米ベネズエラの工場だけとなりました。

このほか、日産自動車は南アフリカの工場を除いて、ホンダもインドネシアとブラジルを除き生産を再開したほか、三菱自動車工業やスズキなどはすべての工場で再開しています。

日本メーカー各社の合計で見ると、中国ではすでに前の年を上回る生産となっていて、回復基調が鮮明になっています。

しかし、そのほかの地域では、まだ需要が元の水準には回復しておらず、動向を見ながら生産を増やす状況が続いています。