鳥取 感染確認の保育士 濃厚接触者25人特定 検査開始

鳥取 感染確認の保育士 濃厚接触者25人特定 検査開始
鳥取市は2日に新型コロナウイルスの感染が確認された市内の30代の男性保育士の濃厚接触者として、勤務先の園児や職員など合わせて25人を特定してPCR検査を始めました。また、男性が先月、講師を務めたイベントの参加者などおよそ150人の接触者にも検査を積極的に受けるよう呼びかけています。
鳥取市の30代の男性保育士は先月30日から今月1日にかけて頭痛や鼻水に加えて発熱の症状が出て、2日、新型コロナウイルスの感染が確認されました。

鳥取市は3日、記者会見を開き、男性の濃厚接触者として妻や子どもの4人のほか、勤務先の鳥取市立若草学園の園児や職員など合わせて25人を特定し、PCR検査を始めたことを明らかにしました。

このうち、家族4人は2日、すでに陰性が確認されています。

イベントで保育士と接触 約150人にも検査を呼びかけ

また、先月28日に市内で開かれ、男性が講師を務めた読み聞かせイベントの参加者や医療関係者などおよそ150人の接触者についても、検査を積極的に受けるよう呼びかけています。

保育士 先月中旬に東京と神奈川を訪問 知人と会食

市によりますと、男性は先月19日から21日まで東京都と神奈川県、先月27日には広島県を訪れ、知人と会食などをしていたということです。

会見で鳥取市の深澤市長は「断定はできないが、東京や広島に行った際に感染した可能性はある」と述べ、県外への移動で感染した疑いがあるとみて、感染経路を調べる考えを明らかにしました。

約130件のPCR検査 現時点で陽性は確認されず

鳥取市保健所などによりますと、3日は男性の濃厚接触者も含め、およそ130件のPCR検査を行っています。

これまでのところ陽性の結果は確認されていないということで、すべての結果については3日夜遅くに判明するとしています。

鳥取市は4日以降も、男性と接触した人たちについて幅広くPCR検査を行うとしています。